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当然ながら画質、サイズ等は落としています( ^ω^ )


絵 947 文 青

森のなかで、小さな木がよりそうように生えています。
いっぽんは茶色い小さな木。
もういっぽんは白い小さな木。

生まれた時からずっといっしょ。



──

茶色い木と白い木は、森で1番小さな木。
まわりを大きな木にかこまれて、おなじようにそだちました。
ふしぎなことに茶色い木と白い木はおなじように小さいままでした。
でも森で1番なかよしでした。

──

大きな木たちは、そんな茶色い木と白い木のなかがおもしろくありません。
大きな木たちは茶色い木にむかって言います。
「チビどうしでおにあいだな」
「だからお前たちは大きくなれないんだ」
大きな木たちは毎日毎日、茶色い木と白い木をばかにしました。



──

茶色い木は白い木とだんだんと話さなくなってしまいました。
白い木は言います。
「気にすることないよ」
茶色い木はかおをふせました。
「……君は気にしないかもしれないけど、ぼくははずかしいよ」
その日から茶色い木はだれよりもたくさん光をあびて、だれよりもたくさんごはんを食べるようになりました。

──

やがて茶色い木は白い小さな木をこえました。

──

やがて茶色い木は大きな木たちをこえました。

──

まだまだです。
もうじぶんの事は誰にもばかにはさせません。
そうすればきっと……。
森をこえて、山をこえて…やがて茶色い木は空にとどきました。



──

茶色い木はせかいで1番大きな木になりました。

てっぺんはくもをこえ、茶色いえだはまるでみきのようでした。
じめんはとおくとおくになっていました。
茶色い木はもうだれにもばかにはされませんでした。
あんなに大きかった木たちも、今はすがたもみえないくらいにちいさいのです。
「ぼくはせかいで1番大きい」
茶色い木は白い木にむかって言いました。
「どうだい?ぼくが1番大きいだろう?」
しかしへんじは有りません。
「これで君もはずかしくないはずだ」
さがしてもさがしても、白い木のすがたは見つかりませんでした。
せかいで1番大きな木はどうしようもないくらいに1人ぼっちになっていました。

──



茶色い木は毎日、白い木のことをおもいだしました。
「気にすることないよ」
そんな声が聞こえる気がしました。
茶色い木はどうしたらいいのか分かりませんでした。
もう何もかもがおそいのです。
じぶんは世界で1番こどくになってしまったのです。

──

とうとう茶色い木は泣いてしまいました。
茶色い木はみっかみばん泣き続け、じぶんのからだをぬらし続けました。



──

めきめきみしみし。
ぐらぐらとしかいがゆれます。

ばきっ。

せかいで1番大きな木は、せかいで1番大きな木ではなくなりました。
なみだにぬれてくさったねもとがぽっきりと折れてしまいました。

──

白い小さな木のかたわらに、茶色い小さな芽が生えています。
「また小さくなっちゃったよぼく」
白い木は言います。
「気にすることないよ」
茶色い芽はかおをふせました。
「…ぼくはせかいでいちばんちいさいかもしれない」
それはせかいで1番小さな声でした。
白い木だけに聞こえる声に、白い木はこたえます。
「わたしはうれしい。またあなたのかおがみれてうれしいわ。だから…」
小さな芽はかおをあげました。
「気にすることないよ」

──

もう大きな木達が、自分達をばかにする声は聞こえません。
茶色い芽は白い木を見つめて言いました。
「ぼくもうれしい…うれしいよ」
せかいで1番小さな芽は、せかいで1番大きな声で言いました。
もうすこしもはずかしくありませんでした。



──

森のなかで、小さな木がよりそうように生えています。
いっぽんは茶色い小さな木。
もういっぽんは白い小さな木。

生まれた時からずっといっしょ。

──

これからもずっといっしょ。




14シーンに分割( ^ω^ )
暫定版
さてさて…やれるならやらなきゃな
感謝の気持ちはまた改めて言うわ
照れ臭いからよw
やりきれると良いな、これさ-_-b
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